火山名  桜島  火山の状況に関する解説情報  第51号
平成21年8月3日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(7月31日〜8月3日15時)

 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が4回発生しました。そのうち7月3
1日21時49分の爆発的噴火では弾道を描いて飛散する大きな噴石が4合
目(昭和火口から800〜1300m)まで達しました。噴煙の最高高度は
火口縁上2400mでした。
 
 火山性地震及び火山性微動は少ない状態が続いています。

 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計では、特段の
変化は観測されていません。

 7月31日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値)
は以下のとおりです。
 
           火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
 7月31日       18回    17回     1回
 8月 1日       21回    12回     1回
 8月 2日       18回    19回     1回
 8月 3日(15時まで) 16回     4回     1回   

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口及び南岳山頂火口から2km程度の範囲では、噴火に伴う弾道を
描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。
 降雨時には土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、8月7日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>