火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第217号 平成21年7月28日16時00分 気象庁地震火山部 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況(27日〜28日15時) 今期間、噴火は観測されませんでした。 噴煙高度は、火口縁上100〜200mで推移しました。 27日以降、本日15時までの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値 )は以下のとおりです。括弧内は、周期の短い地震の回数です。 火山性地震 火山性微動 27日 75回( 5回) 0回 28日(15時まで) 20回( 1回) 0回 傾斜計のデータには、火山活動によるとみられる特段の変化は認められま せん。 山体周辺のGPS連続観測では、2008年7月初め頃から深部へのマグ マ貫入を示すわずかな伸びの傾向がみられています。 火山性地震はやや多い状態が続いています。また、火山ガス放出量、噴煙 の状況から、山頂火口では依然として熱活動の高まった状態が続いていると 考えられます。 2.防災上の警戒事項等 浅間山では、火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可 能性がありますので、これらの地域では、弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒が必要です。 また、風下側では、降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意が必要で す。 火山ガス放出量の多い状態が続いていますので、風下側にあたる登山道等 では、火山ガスに注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>