火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第36号 平成21年4月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況(4月13日〜17日15時) 昭和火口では今期間、ごく小規模な噴火が時々発生しました。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道に設置している傾斜計及び伸縮計の観 測では、13日頃までは山体の膨張を示すと考えられるわずかな変化が続い ていましたが、その後は鈍化しています。 火山性地震は少ない状態が続いており、火山性微動は観測されていません 。 4月13日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数(速報値) は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 4月13日 18回 0回 0回 14日 7回 0回 0回 15日 8回 0回 0回 16日 6回 0回 0回 17日(15時まで)13回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から2kmを超えた居住地域近くまでの範囲で は、弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>