気象庁ロゴ阿蘇山火山防災連絡事務所 草千里

気象庁公式マスコット”はれるん”阿蘇山の情報

火口見学の際の注意事項について火口見学の際の注意事項について

 阿蘇中岳火口では有毒な成分を含んだ火山ガスを常に噴出しています。 火口周辺では風向きによりこの火山ガスが見学スペースまで流れてくることがあります。
 健康な方は多少吸い込んでもあまり問題はないのですが、呼吸器や心臓に疾患のある方、体調のすぐれない方はガス濃度によっては生命に関わる危険性があります。 実際、過去に喘息の持病を持った観光客が火山ガスが要因で亡くなる事故が起こっています。
 火口の立ち入りついては
阿蘇火山防災会議協議会が規制情報を発表しています。 火山ガスによる規制についてはその時間帯の風向きやガス濃度により常に規制の状況は変化します。 火口を見学する際は規制情報に従って行動して下さい。
 詳しくは
「阿蘇火山西火口規制情報」 に最新の規制情報等が掲載されています。ご確認下さい。

噴火警報・予報について噴火警報・予報について

気象庁は、平成19年12月1日より噴火災害軽減のため噴火警報及び噴火予報の発表を開始しました。噴火警報及び噴火予報は、火山毎に警戒等を必要とする市区町村を明示して発表します。
 このうち噴火警報は、居住地域や火口周辺に影響が及ぶ噴火の発生が予想された場合に、予想される影響範囲を付した名称で発表されます。 噴火警報は報道機関、都道府県、市町村等を通じて住民の皆さんにお知らせされます。噴火予報は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことをお知らせする場合に発表されます。
 また、噴火警戒レベルは噴火警報及び噴火予報で発表します。
 気象庁は、平成25年8月30日(金)に「特別警報」の運用を開始しました。気象庁はこれまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけていました。これに加え、今後は、この警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合、新たに「特別警報」を発表し、最大限の警戒を呼び掛けます。
 火山噴火については、従来からの警報のうち、危険度が非常に高いレベルのものを特別警報に位置づけています。具体的には、噴火警報(噴火警戒レベル4以上)及び噴火警報(居住地域)を特別警報に位置づけています。火山噴火についての特別警報を見聞きした場合は、噴火警戒レベルに応じ避難や避難の準備を行うなど、命を守る行動をとってください。


最新の阿蘇山の噴火警報・予報はこちらです。
噴火警報・予報の詳細についてはこちらです。
特別警報の詳細についてはこちらです。
噴火警報・予報の種類
種別 名称 対象範囲 レベル
(キーワード)
特別
警報
噴火警報(居住地域)
又は
噴火警報
居住地域及び
それより火口側
レベル5
(避難)
レベル4
(高齢者等避難)
警報 噴火警報(火口周辺)
又は
火口周辺警報
火口から居住地域近くまでの
広い範囲の火口周辺
レベル3
(入山規制)
火口から少し離れた所
までの火口周辺
レベル2
(火口周辺規制)
予報 噴火予報 火口内等 レベル1
(活火山であることに留意)


また上記の噴火警報・予報の他にも週間火山概況、火山活動解説資料、火山月報(防災編)などで現在の火山の状態を確認することができます。 これらは気象庁が定期的に刊行しているもので 気象庁のホームページ で閲覧することができます。ぜひご活用下さい。

噴火警戒レベルについて噴火警戒レベルについて

噴火警戒レベルとは、火山活動の状況を噴火時等の危険範囲や必要な防災対応を踏まえて1~5の5段階に区分したものです。住民や登山者・入山者等に必要な防災対応が分かりやすいように、各区分にそれぞれ「避難」「高齢者等避難」「入山規制」「火口周辺規制」「活火山であることに留意」のキーワードをつけて警戒を呼びかけています。 噴火警戒レベルは噴火予報・警報によってお伝えするほか、気象庁のホームページでも常に掲載しています。

現在の阿蘇山の噴火警戒レベルはこちらです。
阿蘇山の噴火警戒レベルの判定基準表はこちらです。(PDFファイル・11KB)
阿蘇山の噴火警戒レベル判定基準表の解説はこちらです。(PDFファイル・73KB)
阿蘇山の噴火警戒レベルのリーフレットはこちらです。(PDFファイル・566KB)

噴火警戒レベル表
レベル 火山活動の状況 住民等の行動※1 登山者・入山者
への対応※1
レベル5
(避難)
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態にある。 危険な居住地域※2からの避難等が必要(状況に応じて対象地域や方法等を判断)。
レベル4
(高齢者等避難)
居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生すると予想される(可能性が高まってきている)。 警戒が必要な居住地域※2での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要(状況に応じて対象地域を判断)。
レベル3
(入山規制)
居住地域の近くまで重大な影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。 住民は通常の生活(今後の火山活動の推移に注意。入山規制)。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。 登山禁止・入山規制等、危険な地域への立入規制等(状況に応じて規制範囲を判断)。
レベル2
(火口周辺規制)
火口周辺に影響を及ぼす(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)噴火が発生、あるいは発生すると予想される。 通常の生活 火口周辺への立入規制等(状況に応じて火口周辺の規制範囲を判断)。
レベル1
(活火山であることに留意)
火山活動は静穏。
火山活動の状態によって、火口内で火山灰の噴出等が見られる(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)。
特になし(状況に応じて火口内への立入規制等)。
※1:住民等の主な行動と登山者・入山者への対応には、代表的なものを記載。
※2:避難または避難の準備の対象として地域防災計画等に定められた地域。ただし火山活動の状況によって具体的な対象地域は あらかじめ定められた地域とは異なることがあります。

火口現地調査について火口現地調査について

阿蘇山火山防災連絡事務所では、火口内の湯だまりの状況や表面現象の変化をデジタルカメラ、赤外熱映像装置等を使用して詳細に火口内の現地調査を行っています。また調査を行う際にはガス警報器、ガスマスク、ヘルメット等を装備し安全を十分に配慮しながら行っています。 調査結果については、福岡管区気象台 地域火山監視・警報センターが発表する火山情報や火山活動解説資料でお知らせしています。

阿蘇山の現地調査結果はこちらです。
トップページへ戻る