阿武火山群[あぶかざんぐん] Abu Volcanoes(山口県)
北緯34°26′58″ 東経131°24′07″ 標高112m (笠山)(三角点) |
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![]() 鍋山 2008年1月28日 気象庁撮影 | |
![]() 萩沖島群 2008年1月28日 気象庁撮影 | |
![]() 笠山 2006年3月26日 気象庁撮影 |
概要
阿武火山群は、山口県北西部の萩市、阿武町、山口市に分布する40あまりの火山体から構成されている。 阿武火山群の活動は、約200万~150万年前の前期と約80万年前以降の後期に区分される。前期の活動は溶岩台地を形成したアルカリ玄武岩の活動である。 後期の活動では、アルカリ玄武岩の溶岩台地、川を流れ下った溶岩流、スコリア丘を形成した。約40万年前からはじまったカルクアルカリ安山岩~デイサイトの活動は、溶岩台地(溶岩平頂丘)を形成した。 構成岩石のSiO2量は47.0~61.6 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
笠山では、約11000 年前には玄武岩質安山岩の溶岩台地が形成され、最新の噴火(8800年前)にはストロンボリ式噴火によりスコリア丘が形成された。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(独)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 阿武火山群 有史以降の火山活動
現在は、噴気活動は認められない。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報

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