遠望観測データファイルフォーマット

1. ファイル形式:CSV(Comma Separated Value)形式

2. 構成:火山毎に以下の要素で構成しています。

    観測の種類 遠望観測
    火山名(VN) 火山名
    対象期間(TN) 対象期間(年、月)
    観測点(OB) 観測点名
    噴煙の位置(LC) 噴煙の位置
    リマークス(RM) 備考
    観測項目
    データ

3. 噴煙については、以下の各項目について観測しています。

    Year, Month, Day, Minute 観測時刻
    Col 噴煙の色(下表による) 特に、白色以外の噴煙を有色噴煙という
      W 白色 LW 乳白色 GW 灰白色
      G 灰色 Bn 褐色 GBn 灰褐色
      GY 灰黄色 DBn 暗褐色 RBn 赤褐色
      Be 青色 Y 黄色 BkG 黒灰色
      Bk 黒色 BkBn 黒褐色
    Q 噴煙量。見かけの垂直断面積(S)㎡を観測し、次の式で求める。 また、言葉で表現するときは、下表のとおり
    S ≦104.865のとき、 Q=1
    104.865≦ S ≦106.297のとき、 Q=(logS-4.328)/0.358
    (ただし、四捨五入し整数で表わす)
    106.297≦ Sのとき、 Q=6
      1 極めて少量 2 少量 3 中量 4 やや多量
      5 多量 6 極めて多量 7 成層圏まで噴煙が達する大噴火に用いる
    H 噴煙の高さ
    100m未満の場合は10m、100m以上の場合は100m単位で観測する
    Dir 噴煙の流れていく方向
      N 北へ NE 北東へ E 東へ
      SE 南東へ S 南へ SW 南西へ
      W 西へ NW 北西へ
      T 真上 Disp 分散
    Loc:噴煙が出ている場所

4. 噴火等の現象については、以下の記号を用いて表わしています。

    記号 説明 記号 説明
    Ex,Er 爆発的噴火、噴火   Xp 爆発音
    Sm 噴煙 AS 空振
    RSm 顕著な噴煙活動 CF 火柱
    AF 降灰 Gl 火映
    Bm 噴石 VL 火山雷
    LF 溶岩流 R 鳴動
    LD 溶岩ドーム F 噴気音
    LL 溶岩湖 S 臭い
    PF 火砕流 Ex 爆発的な噴火
    Br 発光
    d h m 時刻(日・時・分) - 現象なし
    - 連続的な現象 X 不明または欠測
    ... 断続的な現象
    (例1) 10時00分から12時00分まで噴火があった。
      Er10h00m-12h00m
    (例2) 9日09時から10日09時までの降灰量は3g/m^2であった。
      AF09d09h00m-10d09h00m(3g/m^2)

5. 噴煙、降灰、噴石、爆発音、空振、火映、鳴動、噴気音、臭いの各現象については、現象の強さを1~3の3段階で表わしています。

    1: 弱い、少ない 2: 中程度、普通 3: 強い、多い
    なお、火映において、肉眼では観測できず、遠望カメラでのみ観測できる程度  は 0(微弱)で表す。
      (例1)
      06時10分ごろからかすかな臭いを感じ始め、07時10分ごろには、はっきり 感じるようになった。08時30分ころ、臭いは弱まってかすかに感じる程度 となった。以後、臭いをときどき感じたが、09時20分ごろにはまったく感 じられなくなった。
        S(1)06h10m-S(2)07h10m-S(1)08h30m...09h20m

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