富山地方気象台では、波浪災害に備えるために「寄り回り波を知る」というリーフレットを作成しました。
このホームページではリーフレットを掲載しています。ダウンロードしてお使いください。
「寄り回り波を知る」(PDFファイル:1.98MB)ダウンロード
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富山湾の地形と寄り回り波について
富山県の海は、西方に能登半島を控えた袋状のため、北西の季節風が卓越する冬期でも、能登半島が自然の防波堤となり、外海に比べて概して平穏です。しかし、北から北東方向の開口部は、この方向からの高波の侵入が容易であるため、富山県の波浪害の多くは、この方向からの高波によって起こっています。
富山県の波浪害の原因となる高波に、古くから寄り回り波と呼ばれる波があります。低気圧が発達しながら通過した後、風や波が静まり、漁や浜辺での作業を開始しようとする頃に、突如として打ち寄せる波をいいます。不意をつかれるために被害も大きく、古来より多くの悲惨な記録が残されています。この寄り回りは、主に北海道西方海上の海域で発生した波浪が、うねりとして富山湾やその周辺の海岸に伝搬してきた高波です。
冬型の気圧配置となり、北海道あるいはその東方海上に非常に発達した低気圧があり、北海道西方海上で強い季節風が長時間続くと、この海域では高波が発生します。この高波がうねりとなって南南西に向かうわけですが、日本海から富山湾の奥にまでのびる海域は1,000m以上の深海域のため、うねりのエネルギーを減衰させることが少なく、その伝搬に格好の条件を備えています。
富山県の波浪害の原因となる高波に、古くから寄り回り波と呼ばれる波があります。低気圧が発達しながら通過した後、風や波が静まり、漁や浜辺での作業を開始しようとする頃に、突如として打ち寄せる波をいいます。不意をつかれるために被害も大きく、古来より多くの悲惨な記録が残されています。この寄り回りは、主に北海道西方海上の海域で発生した波浪が、うねりとして富山湾やその周辺の海岸に伝搬してきた高波です。
冬型の気圧配置となり、北海道あるいはその東方海上に非常に発達した低気圧があり、北海道西方海上で強い季節風が長時間続くと、この海域では高波が発生します。この高波がうねりとなって南南西に向かうわけですが、日本海から富山湾の奥にまでのびる海域は1,000m以上の深海域のため、うねりのエネルギーを減衰させることが少なく、その伝搬に格好の条件を備えています。
