鳥取は、古くから水害に見舞われてきた土地です。江戸時代には数々の災害が起き、その中で五水記とよばれる水害の記録が残されて、事後の災害対策への教訓とされてきました。大正時代にも大きな被害があったため、千代川を付け替えたり、現在の新袋川を開削したりして、より安全な街づくりを行ってきました。最近でも、2023年8月には台風第7号により大雨となったのは記憶に新しいところです。
現代では、地上の気象観測装置や気象衛星からのデータを足掛かりに、コンピューターを用いた数値シミュレーションによって、気象予測の精度向上が図られているところです。大雨が降ることを止めることはできませんが、大雨をより早くより正確に予測し、予測情報を活用して避難することによって、少しでも被害を減らせるよう、防災気象情報の発信・改善に鳥取地方気象台は取り組んでまいります。
また、地震や津波への備えも必要です。2026年1月には、島根県東部を震源とする地震により震度5強の揺れを観測しました。鳥取県では10年ぶりとなる大きな揺れとなり、驚かれた方も多かったことと思います。地震はいつ起きるかわかりません。改めて、普段のうちに準備をお願いします。
時には被害をもたらすことがあるものの、大きな恵みをもたらしてくれる自然の声に耳を傾けて、地域の安全に寄与できるよう、日々の業務に取り組みます。
令和8年4月1日
鳥取地方気象台長
木村 陽一

