火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第16
号
令和5年11月6日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震は11月に入
り減少し、火山活動がさらに高まる傾向は認められません。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、火口直下の浅いところを震源とする火山性地震は10月下旬
に増加しましたが、11月に入り減少しています。火山性地震は、10月2
8日から本日(6日)15時までの10日間で167回(速報値)発生して
います。
 
 監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の
噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化は認められません。
 
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震は減少し、火山活動がさら
に高まる傾向は認められませんが、今後の火山活動に留意してください。

2.防災上の警戒事項等
 活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近
では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 今回の火山活動の状況の変化に伴い発表していた一連の火山の状況に関す
る解説情報(臨時)の発表はこれで終了します。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。