火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第49号
令和5年7月21日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 7月17日から7月21日15時までの浅間山の火山活動の状況について
お知らせします。引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴
石や火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 今期間、火山性地震の日回数は、17日28回、18日17回、19日2
8回、20日15回、21日15時までに17回(速報値)でした。また、
18日に実施した火山ガス(二酸化硫黄)観測では、1日あたりの放出量は
300トン(前回13日、500トン)でした。
 浅間山では、山体の西側での膨張を示すと考えられるわずかな地殻変動が
継続しています。また、火山性地震や火山ガス(二酸化硫黄)放出量は3月
下旬以降、それ以前に比べて多い状態が続いています。
 引き続き、山頂火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する
可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な
地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。