火山名 海徳海山 火山の状況に関する解説情報 第2号
令和4年8月23日20時00分 気象庁

**(見出し)**
<噴火警報(周辺海域)が継続>
 海徳海山の周辺海域では、海底噴火に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 海上保安庁が本日(23日)実施した上空からの観測によると、海徳海山
(北緯26度07.6分、東経141度06.1分、母島の南西約120k
m)付近で、直径約100m、黄白色の変色水が確認されました。変色水が
確認された場所は、北緯26度07.3分、東経141度05.6分です。
 今後、海底噴火が発生する可能性があります。

 海徳海山では、1984年3月から6月にかけて噴煙や軽石の噴出が認め
られるなど、マグマが直接関与した可能性のある噴火が発生しました。その
後、1984年12月及び1986年6月には変色水が、2001年7月に
は、海底からの気泡湧出がそれぞれ確認されています。2001年8月以降
は、噴火や変色水、気泡湧出等の特異事象は認められていませんでした。

2.防災上の警戒事項等
 海徳海山の周辺海域では海底噴火に警戒してください。また、海底噴火に
よる浮遊物(軽石等)に注意してください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。