火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第44号 令和4年5月16日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 5月13日から16日15時までの御嶽山の火山活動の状況についてお知 らせします。引き続き、剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲 では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 今期間、火山性地震は観測されておらず、火山性微動は3月19日以降観 測されていません。噴煙の状況には特段の変化は認められていません。 火山性地震は、2月23日以前の少ない状態に戻りつつありますが、2月 下旬以降、GNSS連続観測で山体膨張を示すと考えられるわずかな伸びの 変化が認められています。4月以降、伸びの変化は停滞している可能性があ りますが、火山活動がやや高まった状態と考えられますので、引き続き、剣 ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火に警戒 してください。 2.防災上の警戒事項等 剣ヶ峰南西斜面の地獄谷火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて飛 散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な 地域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る ため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。