火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第29号
令和4年3月25日16時00分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 3月22日から25日15時までの御嶽山の火山活動の状況についてお知
らせします。引き続き、剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範
囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山では、2月23日以降、火山性地震及び火山性微動が増減を繰り返
しながら引き続き発生しており、2月23日以前に比べ、火山活動がやや高
まった状態が続いています。引き続き、剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から
概ね1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
 過去の事例では、火山性地震が多発し、その後減少した状態で噴火が発生
したことがあります。
 なお、噴煙の状況には、特段の変化は認められていません。

2.防災上の警戒事項等
 剣ヶ峰南西斜面の79-7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険
な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。