火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第15号
令和4年3月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 口永良部島では、12日から火山性地震が増加し、多い状態が継続してい
ます。火山活動が次第に高まってきており、噴火警戒レベルを2(火口周辺
規制)から3(入山規制)に引き上げる可能性があります。今後の火山活動
に関する情報に注意してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 口永良部島では、火山活動が次第に高まってきています。12日から火山
性地震が増加し、多い状態が継続しており、本日(17日)15時までの2
4時間で34回発生しました。震源は主に新岳火口付近の浅い所と推定され
ます。
 
 本日実施した気象庁機動調査班(JMA-MOT)による現地調査では、
新岳火口西側割れ目付近の地熱域に特段の変化は認められませんでした。
 
 火山活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の火山活動に関
する情報に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2
kmの範囲では、火砕流に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。