火山名 御嶽山 火山の状況に関する解説情報 第1号
令和4年2月23日17時30分 気象庁

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 御嶽山では、火山性地震の増加と傾斜変動を伴う火山性微動がみられ、火
山活動が高まっています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御嶽山では、本日(23日)14時15分頃から火山性地震の増加がみら
れています。また、14時19分頃には火山性微動とともに、山頂付近に設
置された二ノ池北傾斜計で南側(地獄谷側)が隆起する変化がみられました
。
 これらのことから、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり
ますので、大きな噴石に警戒してください。

 本日(23日)13時からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)
は以下のとおりです。いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震です。

              火山性地震  火山性微動
 2月23日13時        0回     0回
      14時       80回     1回
      15時        7回     0回
      16時        3回     0回

 なお、2014年9月27日に噴火が発生した剣ヶ峰山頂の南西斜面では
、地震増加の前後で顕著な噴煙の高まりはみられません。

2.防災上の警戒事項等
 剣ヶ峰南西斜面の79ー7火口から概ね1kmの範囲では、弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険
な地域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
ため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。