火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第27号 令和3年10月21日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。中岳第一 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴 石及び火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、昨日(20日)11時43分に中規模な噴火、12時 44分から14時10分にかけてごく小規模な噴火が発生しましたが、それ 以降は噴火は観測されていません。 火山性微動の振幅は、昨日11時43分に発生した噴火に伴い非常に大き な状態となり、その後も変動を繰り返しながら大きな状態で推移しました。 本日(21日)01時以降、変動を繰り返すような目立った変化は認められ ませんが、引き続き大きな状態で推移しています。 本日、山麓で実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あた りの放出量は、2500トン(前回20日、4400トン)と引き続き多い 状態でした。 阿蘇山では、火山性微動の振幅が大きな状態で推移しています。また、火 山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多いことから、今後も火口から概ね2km の範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。