火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第14号 令和3年3月24日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒してくだ さい 。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、15日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられるわず かな傾斜変動が認められています。また、20日以降、山体浅部を震源とす る火山性地震が増加しています。火山性地震の回数は、昨日(23日)は1 14回、本日(24日)は15時までは35回(速報値)です。 噴煙の状況は、白色の噴煙が火口縁上500m以下で推移しており、特段 の変化は認められていません。 本日(24日)実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放 出量は1日あたり400トン(前回22日、800トン)でした。火山ガス 放出量は1月、2月と比べ増加した状態で推移しています。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2kmの範 囲に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石や 火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立 ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、25日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。