火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第1号 令和3年1月1日16時00分 気象庁 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 浅間山の山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火 砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では山体浅部を震源とする火山性地震が引き続き発生しています。 また、振幅の小さな火山性微動が発生しています。 噴煙の状況は、白色の噴煙が火口縁上200m以下で推移しています。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内 に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 山頂の南側に設置した傾斜計において、昨年10月頃から浅間山西側の膨 張を示すと考えられる変化がわずかながらも認められましたが、昨年11月 下旬には認められなくなっています。GNSS連続観測では、西側を挟む一 部の基線でみられていた伸びの変化は昨年8月頃から引き続きほぼ停滞して います。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。