火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第42号 令和2年10月6日09時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 薩摩硫黄島の硫黄岳で噴火が発生しました。火口から概ね1kmの範囲で は、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 薩摩硫黄島の硫黄岳で、本日(6日)07時57分に噴火が発生しました 。噴煙が火口縁上200mまで上がりました。薩摩硫黄島で噴火が発生した のは、2020年4月29日以来です。この噴火による大きな噴石の飛散は 観測されていません。 火山性地震は少ない状態で経過しており、噴火の前後で増減はありません 。火山性微動は観測されていません。 噴火前後で地震活動には特段の変化は観測されていないことから、現在の ところ規模の大きな噴火に至る可能性は低いと考えられます。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスにも注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。