火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第37号
令和2年8月17日16時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 浅間山の山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火
砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 6月20日頃から浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動が継
続しています。また、山体周辺のGNSS連続観測では、浅間山の西側を挟
む基線で7月頃からわずかな伸びの変化がみられます。
 山体浅部を震源とする火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き発生
しています。
 噴煙の状況は、白色の噴煙が概ね火口縁上400m以下で推移しており、
特段の変化は認められていません。
 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内
に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き
な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地
域には立ち入らないでください。
 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。