火山名 鶴見岳・伽藍岳 火山の状況に関する解説情報 第2号
令和2年6月30日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 鶴見岳では、28日から昨日(29日)にかけて鶴見岳山頂の東1km付
近で体に感じない程度の地震が増加していましたが、本日(30日)は減少
しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 鶴見岳では、28日から山頂の東1km付近の深さ約4kmを震源とする
体に感じない程度の地震が増加しましたが、昨日(29日)の16時以降は
減少しています。
 
 鶴見岳周辺は構造性の地震が多く発生する領域であり、今回の地震も同様
の地震活動の一部と考えられますが、震源が鶴見岳に近いことから、火山活
動が変化する可能性も考えられます。
 
 現在のところ、鶴見岳付近の浅い場所で発生する地震や火山性微動は観測
されておらず、地殻変動にも変化はみられていません。鶴見岳周辺の地震活
動は低下しており、鶴見岳の火山活動に活発化の兆候は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 鶴見岳・伽藍岳の火口内では、噴気、火山ガス等の噴出が見られますので
、注意してください。

 今回の地震の増加に伴い発表していた一連の火山の状況に関する解説情報
の発表はこれで終了します。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。