火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第5号 令和2年1月17日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口で1月7日08時05分に発生した噴火は、本日(17日) 15時現在も継続しています。14日以降、噴煙は最高で火口縁上1000 mまで上がりました。風下側では降灰が確認されています。 火山性微動の発生は続いており、一時的に振幅が大きくなるなど変動を繰 り返しています。 15日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日 あたり3700トンと非常に多い状態でした。 GNSS連続観測では、深部にマグマだまりがあると考えられている草千 里を挟む基線において、2018年後半頃から緩やかな伸びの傾向を示して います。 このように、火山活動の高まった状態が現在も続いています。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。