火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第96号 令和元年11月8日18時05分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 南岳山頂火口では、本日(8日)17時24分に爆発が発生し、噴煙が火 口縁上5500mまで上がりました。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 南岳山頂火口では、本日(8日)17時24分に爆発が発生し、噴煙が火 口縁上5500mまで上がり、東に流れました。弾道を描いて飛散する大き な噴石は、8合目(南岳山頂火口より500mから700m)に達しました 。 噴煙が火口縁上5000m以上に上がったのは、2016年7月26日の 昭和火口での噴火以来です。南岳山頂火口では、2000年10月7日以来 です。 桜島では、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量が多い状態であ ることや山体膨張と考えられる地殻変動がみられていることから、今後も活 発な噴火活動が継続する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。