火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第34号 令和元年10月11日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警 戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、8月26日以降、噴火は発生していません。 山体浅部を震源とする低周波地震は8月の噴火前と同様に減少した状態が 続いていますが、8月の噴火前後に増加がみられたやや高周波の地震や火口 周辺の微小な地震は10月2日以降少ない状態が続いています。 噴煙の状況は、白色噴煙が火口縁上300m以下で推移しています。 以上のように、火山性地震は少ない状態で経過していますが、今後、やや 高周波の地震や火口周辺の微小な地震が再び増加し、小噴火が発生する可能 性も考えられますので、しばらくの間は火山活動の推移に注意する必要があ ります。 なお、深部からのマグマ上昇を示す山体深部を震源とする地震の増加や地 殻変動は観測されていないことから、中噴火が発生する可能性は低いと考え られます。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。