火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第92号 令和元年8月26日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、8月25日11時30分に再び噴火が発生し、同日1 9時45分まで続きました。火山灰を含む噴煙が火口の東方向に流れるのを 観測しました。この噴火に伴う大きな噴石や火砕流、空振は観測されていま せん。 火山性微動の振幅は、一時的に大きくなるなど変動を繰り返しています。 孤立型微動及び火山性地震は引き続き多い状態で経過しています。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過しています。 GNSS連続観測では、6月頃から停滞していた草千里を挟む基線は、わ ずかな伸びの傾向に変化した可能性があります。 このように、火山活動の高まった状態が続いており、再び噴火が発生する 可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。