火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第46号 平成31年4月13日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 本日(13日)実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量 は多い状態となっています。今後の情報に注意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 昨日(12日)に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出 量が1日あたり3600トンと非常に多い状態となりました。 本日(13日)、気象庁機動調査班(JMAーMOT)が実施した現地調 査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり2100トンとや や減少したものの、多い状態となっています。 また、中岳第一火口の現地調査では、湯だまり量は火口底の1割程度でし た。前回(4月9日、1割から2割)と比較して特段の変化はありませんで した。また、土砂噴出は確認されませんでした。 火山性微動の振幅は小さい状態が続いていますが、孤立型微動、火山性地 震は多い状態で経過しています。 本日15時までの噴煙は、白色で火口縁上600mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が一時的に非常に多い状態となり、これ までの現地調査では、湯だまり量の減少や土砂噴出が観測されています。火 山活動はやや高まっていますので、今後の情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、火口内で土砂や火山灰が噴出する可能性がありま す。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。