火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第45号 平成31年4月12日15時35分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が急増し、非常に多い状態 になりました。今後の情報に注意してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、4月1日以降の現地調査では、1日 あたり1700トンから2600トンと概ねやや多い状態が続いていました が、本日(12日)実施した現地調査では、3600トンと非常に多い状態 となりました。 火山性微動の振幅は小さい状態ですが、時々やや大きくなるなど変動が見 られます。孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。 4月9日に実施した現地調査では、中岳第一火口の湯だまり量の減少が続 いています。湯だまり量は火口底の1割から2割で、前回(4月4日、3割 )から減少しました。赤外熱映像装置による観測では、湯だまり表面の最高 温度は約80℃(前回4月4日、約82℃)と高い状態が続いています。ま た、高さ15m程度の土砂噴出を確認しました。 4月5日から本日15時までの期間、白色の噴煙が火口縁上700mまで 上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は非常に多い状態となり、現地調査では 、湯だまり量の減少や土砂噴出が観測されています。火山活動はやや高まっ ていますので、今後の情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 活火山であることから、火口内で土砂や火山灰が噴出する可能性がありま す。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。