火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第32号 平成31年3月6日16時20分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多く、火山性微 動の振幅が変動を繰り返していますので、今後の火山活動に注意してくださ い。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 火山性微動の振幅は、一時的にやや大きくなるなど変動を繰り返していま す。 3月5日に実施した現地調査では、中岳第一火口で前回(2月26日)と 同様に緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は中岳第一火口底の9割 でした。赤外熱映像装置による観測では、湯だまり表面の最高温度は約77 ℃で、前回(2月26日、約78℃)と比較して特段の変化はありませんで した。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2月以降、1日あたり800トンか ら2200トンと増減を繰り返し、概ねやや多い状態が続いています。 孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。 3月4日から本日(6日)15時までの期間、白色の噴煙が最高で火口縁 上400mまで上がりました 。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で土砂や 火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意し てください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、8日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。