火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第25号 平成31年2月26日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多く、火山性微 動の振幅が変動を繰り返していますので、今後の火山活動に注意してくださ い。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、火山性微動の振幅が変動を繰り返しています。 本日(26日)に実施した現地調査では、中岳第一火口で前回(12日) と同様に緑色の湯だまりを確認しました。湯だまり量は中岳第一火口底の9 割で、前回(12日、10割)に比べてやや減少しました。赤外熱映像装置 による観測では、湯だまり表面の最高温度は約79℃で、前回(8日、約7 0℃)に比べてやや上昇しました。 本日の火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1500トンでし た。2月に入り、1日あたり800トンから2200トンと増減を繰り返し 、概ねやや多い状態が続いています。 孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。 本日、噴煙は白色で火口縁上500mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で土砂や 火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意し てください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。