火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第12号
平成31年2月13日16時30分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多く、火山性微
動の振幅は変動しながら、やや増大した状態が続いています。今後の火山活
動に注意してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 阿蘇山では、火山性微動の振幅は、10日からわずかに低下していました
が、本日(13日)昼過ぎから次第に増大しました。
 
 本日実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あ
たり1400トンでした。2月に入り、一日あたり900トンから2200
トンと概ねやや多い状態が続いており、今後もこのような増減を繰り返す可
能性があります。

 孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。

 本日、噴煙は白色で火口縁上400mまで上がりました。

 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で土砂や
火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意し
てください。
 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。