火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第11号 平成31年2月12日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、火山性微動の振幅が5日からやや増大した状態が続いていま したが、10日からわずかに低下しています。今後の火山活動に注意してく ださい。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、火山性微動の振幅が5日からやや増大した状態が続いていま したが、10日からわずかに低下しています。 本日(12日)現地調査を実施しました。中岳第一火口では前回(8日) と同様に緑色の湯だまりを確認し、湯だまり量は中岳第一火口底の10割で 、特段の変化はありませんでした。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2月に入り1日あたり900トンか ら2200トンと概ねやや多い状態で変動しており、今後もこのような変動 を繰り返す可能性があります。 孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。 本日、噴煙は白色で火口縁上600mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で土砂や 火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意し てください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。