火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第7号 平成31年2月8日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 本日(8日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調 査の結果をお知らせします。 阿蘇山では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が概ねやや多く、火山性微 動の振幅がやや増大した状態が続いています。今後の火山活動に注意してく ださい。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 阿蘇山では、火山性微動の振幅が、4日から緩やかながらやや増大し、5 日夕方頃からは停滞した状態が続いています。 本日(8日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)による現地調査を実 施しました。中岳第一火口では前回(1月11日)と同様に緑色の湯だまり を確認し、湯だまり量は中岳第一火口底の10割でした。湯だまりの表面温 度は70℃(前回1月11日、67℃)と特段の変化はありませんでした。 また、本日の火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、速報値で1日あたり9 00トン(前回2月4日、1700トン)と減少しましたが、2月に入り、 概ねやや多い状態が続いており、今後もこのような増減を繰り返す可能性が あります。 孤立型微動、火山性地震は多い状態で経過しています。 本日、噴煙は白色で火口縁上300mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内で土砂や 火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意し てください。 地元自治体等が行う立ち入り規制等に留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(土)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。