火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第7号 平成30年11月26日16時10分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、22日09時頃から山頂の北西1kmから2km付近を震源と する地震の多い状態が継続しています。 この地震に関連して、浅部の火山活動の活発化を示す現象は認められてい ません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、22日09時頃から山頂の北西1kmから2km付近で海面下 約3kmのやや深いところを震源とする地震活動が活発化しています。やや 振幅の大きな地震(南峰南東観測点の上下動で30μm/s以上)は、22 日に3回、23日に約300回、24日に約1200回、25日に約500 回、本日(26日)15時までに約100回と経過し、25日以降低下しな がらも、現在も活発な状態が継続しています。また、高山市奥飛騨温泉郷栃 尾で23日から25日までに震度1以上の地震が41回(うち震度2が5回 )、26日0時から15時までに震度1以上の地震が3回(うち震度2が1 回)発生しています。 山頂付近の浅い場所で発生する低周波地震や火山性微動は観測されておら ず、また、地殻変動や噴煙の状況にも特段の変化はありません。 これらのことから、浅部の火山活動の活発化はみられていません。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近では噴気や火山ガスの噴出に注意してください。 登山する際はヘルメットを持参するなどの安全対策をしてください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。