火山名 吾妻山 火山の状況に関する解説情報 第1号
平成30年7月22日11時40分 仙台管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
  本日(22日)吾妻山で傾斜変動を伴う火山性微動が発生しました。噴気
等の状況に変化はみられず、火山活動の活発化は認められません。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 7月22日03時42分頃火山性微動が発生しました。火山性微動の継続
時間はやや長く、最大振幅は小さいものでした。火山性微動が観測されたの
は、2015年5月6日以来です。
 火山性微動の発生中に火山性地震の一時的な増加がみられました。震源は
大穴火口付近直下のごく浅いところと推定されます。

 浄土平に設置している傾斜計では、火山性微動の発生に対応して北西(大
穴火口方向)上がりの変動がみられましたが、現在はほぼ停滞しています。

 7月22日からの火山性地震と火山性微動の発生回数(速報値を含む)は
、以下のとおりです。

                   火山性地震     火山性微動
 7月22日00時から03時まで      0回        0回
      03時から04時まで      8回        1回
      04時から05時まで      1回        0回
      05時から11時まで      0回        0回

 監視カメラでは、大穴火口とその付近の噴気の状況に変化は認められず、
その他の観測データにも変化はみられません。

2.防災上の警戒事項等
 大穴火口や旧火口周辺、硫黄平橋周辺では、噴気や火山ガスの噴出等が見
られます。また、大穴火口付近では噴出現象が突発的に発生する可能性があ
ります。ヘルメットの携行や立ち入り規制等地元自治体の指示に従ってくだ
さい。


 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。