火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第47号 平成30年6月16日08時36分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 6月16日07時19分に南岳山頂火口で爆発的噴火が発生しました。昭和 火口及び南岳山頂火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火 砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 南岳山頂火口では、本日(16日)07時19分に爆発的噴火が発生し、 噴煙が火口縁上4700mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな 噴石は、6合目(南岳山頂火口より800mから1100m)に達しました 。火砕流が南西側へ流下しました。 噴煙が火口縁上4000m以上に上がったのは、2017年5月2日の昭 和火口での噴火(4000m)以来です。 火砕流を観測したのは、2018年4月1日の昭和火口の噴火以来です。 火山性地震は、少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発 生しました。 姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部へのマグマ供給が継続しており 、今後も噴火活動が継続する可能性がありますす。 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流 されて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流 が発生する可能性がありますので留意してください。