火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第47号 平成30年4月17日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、孤立型微動の多い状態が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 孤立型微動は、2月までは1日あたり50回前後発生していましたが、3 月1日以降増加し、3月4日には1049回発生しました。その後、3月1 0日以降も1日あたり200回から400回程度と、依然として多い状態が 続いています。 火山性地震は少ない状態、火山性微動の振幅は小さい状態で経過していま す。 4月13日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 孤立型微動 4月13日 26回 306回 14日 26回 305回 15日 31回 286回 16日 27回 283回 17日15時まで 21回 174回 昨日(16日)実施した現地調査では、中岳第一火口内に緑色の湯だまり を確認しました。土砂噴出は確認されていません。湯だまり量は中岳第一火 口底の10割で前回(3日)から変化はありませんでした。湯だまり表面の 最高温度は約72℃(前回3日、約68℃)と特段の変化はありませんでし た。また南側火口壁の最高温度は、約445℃(前回3日、約158℃)で した。南側火口壁の最高温度は、噴火警戒レベルを下げた2017年2月7 日以降、約96℃から約660℃で推移しています。 中岳第一火口では、本日(17日)、噴煙は白色で火口縁上600mまで 上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります 。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、18日(水)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。