火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第25号 平成30年3月26日16時10分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 阿蘇山では、孤立型微動の多い状態が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 孤立型微動は、2月までは1日あたり50回前後発生していましたが、3 月1日以降増加し、4日には1049回発生しました。その後、10日以降 も1日あたり200回から400回程度と、依然として多い状態が続いてい ます。 火山性地震は少ない状態、火山性微動の振幅は小さい状態で経過していま す。 3月22日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 孤立型微動 3月22日 28回 259回 23日 13回 311回 24日 21回 417回 25日 24回 264回 26日15時まで 10回 169回 本日(26日)実施した現地調査では、中岳第一火口内に緑色の湯だまり を確認しました。土砂噴出は観測されていません。湯だまり表面の最高温度 は約67℃(前回15日、約65℃)で、湯だまり量は中岳第一火口底の1 0割で前回(15日)から変化はありません。火山ガス(二酸化硫黄)の放 出量は1日あたり700トン(前回15日、1200トン)とやや少ない状 態となっています。 遠望観測では、本日、白色の噴煙が火口縁上100mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります 。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。