火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第2号
平成30年3月19日14時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 薩摩硫黄島では、本日(19日)03時頃から火山性地震が増加していま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 薩摩硫黄島では、本日(19日)03時頃から振幅の小さな火山性地震が
増加し、00時から13時まで60回と多い状態で経過しています。

 3月15日からの火山性地震及び火山性微動の回数(速報値)は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

                 火山性地震   火山性微動
   3月15日           12回      0回
     16日           14回      1回
     17日            8回      0回
     18日           11回      0回
     19日13時まで      60回      0回

 遠望観測では、噴煙の状況は雲のため不明です。高感度の監視カメラでは
2月以降時々火映現象が観測されており、熱活動が高まっていると考えられ
ます。

 なお、現地調査については天気の回復を待って実施します。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では、降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意して
ください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(火)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。