火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第14号
平成30年3月15日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 阿蘇山では、孤立型微動の概ね多い状態が続いています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 阿蘇山では、孤立型微動の概ね多い状態が続いています。火山性地震は、
9日以降少なくなっています。

 3月11日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりで
す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります
。

                火山性地震  孤立型微動
    3月11日         23回   191回
      12日         39回   284回
      13日         26回   301回
      14日         39回   348回
      15日15時まで    26回   201回
 
 火山性微動の振幅は、小さい状態で経過しています。

 本日(15日)実施した現地調査では、中岳第一火口内に緑色の湯だまり
を確認しました。土砂噴出は観測されていません。湯だまり表面の最高温度
は約65℃(前回13日:約59℃)で、湯だまり量は前回(13日)から
変化はありませんでした。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1
100トン(前回13日:800トン)とやや多い状態となっています。
 
 遠望観測では、本日、白色の噴煙が火口縁上100mまで上がりました。
 
 GNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります
。また、火口付近では火山ガスに注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。