火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第5号
平成30年3月6日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 本日(6日)実施した現地調査の結果をお知らせします。
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり1100トンとやや多い状
態でした。また、火山性地震及び孤立型微動の多い状態が続き、火山活動は
やや高まっています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 本日(6日)実施した現地調査の結果、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量
は1日あたり1100トン(前回4日1300トン)とやや多い状態となっ
ています。

 孤立型微動の回数が3月1日以降増加し、多い状態が継続しています。ま
た、火山性地震の回数も多い状態で経過しており、火山活動がやや高まって
います。

 3月2日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりです
。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                火山性地震  孤立型微動
    3月 2日        279回   514回
       3日        295回   680回
       4日        209回  1049回
       5日        174回   800回
       6日15時まで    94回   556回
 
 火山性微動の振幅は、小さい状態で経過しています。

 遠望観測では、本日、白色の噴煙が最高で火口縁上300mまで上がりま
した。

 GNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内では土砂
や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意
してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(水)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。