火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第3号
平成30年3月4日16時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 本日(4日)実施した現地調査の結果をお知らせします。
 火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は、1300トンとやや多
い状態でした。また、火山性地震及び孤立型微動の多い状態が続き、火山活
動はやや高まっています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 本日(4日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)を派遣して現地調査
を実施しました。その結果、火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量
は、1300トン(前回2日500トン)とやや多い状態となっています。

 孤立型微動の回数が3月1日以降増加し、1日あたり400回以上の多い
状態が続いています。また、火山性地震の回数も多い状態が続いています。

 3月1日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりです
。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

               火山性地震   孤立型微動
    3月1日        275回    491回
      2日        279回    514回
      3日        315回    691回
      4日15時まで   144回    633回

 火山性微動の振幅は、小さい状態で経過しています。

 GNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります
。また、火口付近では火山ガスに注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(月)16時頃に発表の予定で
す。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。