火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情
報 第9号
平成30年2月23日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 昨日(22日)から、本日(23日)15時までの硫黄山の活動状況をお
知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。
 
 19日から火山性地震が増加しており、21日からは振幅も大きくなって
います。また、本日は浅い所を震源とする低周波地震が1回発生しました。
火山性微動は観測されていません。
 
 噴気が稜線上100mまで上がりました。
 
 2月22日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。
 
             火山性地震 ( )内はごく微小な地震
  2月22日        46回 (20回)
    23日15時まで   45回 (19回) 内、低周波地震1回
 
 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが
継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いて
いると考えられます。

2.防災上の警戒事項等
 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて
飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を
受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、26日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。