火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報(臨時) 第4号 平成30年2月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> えびの高原(硫黄山)周辺では、火山性地震は少ない状態で経過し、現時 点で火山活動がさらに活発化する様子は認められません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山では、15日に浅い所を震源とする振幅の小さな低周波地震が2回 発生しました。このため、本日(17日)、気象庁機動調査班(JMA-M OT)による観測を実施しました。 赤外熱映像装置による観測では、これまで拡大がみられていた熱異常域に 特段の変化はありませんでした。また、わずかに感じる程度の火山ガスの臭 気や噴気音を伴う噴気活動が引き続き認められました。 浅い所を震源とする低周波地震は、16日以降観測されていません。火山 性地震は少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません。 このため、現時点で火山活動がさらに活発化する様子は認められません。 2月13日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速 報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 2月13日 1回 14日 4回 15日 8回(低周波地震 2回含む) 16日 5回 17日15時まで 1回 2.防災上の警戒事項等 硫黄山火口内の活発な噴気域及び熱異常域とその周辺の概ね100mの範 囲では噴気孔からの高温の土砂や噴気、熱水等の規模の小さな噴出現象に十 分注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体等が 行う立入規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでく ださい。 活火山であることから、最新の火山情報の確認に努めてください。 2月15日の浅い所を震源とする低周波地震発生に伴い発表していた火山 の状況に関する解説情報(臨時)はこれで終了します。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。