火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第14号
平成29年10月12日11時50分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、噴煙量が増加し、噴火活動が活発化しています。
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、噴煙量が増加し、噴火活動が活発化しています。
 火山性微動の振幅は本日(12日)07時頃から増大し、噴煙の勢いが増
し、11時現在、灰白色の噴煙が火口縁上2000mで直上へ上がっていま
す。
 新燃岳周辺では、噴火に伴う鳴動が聞こえているとの情報がありました。
 火山性微動の振幅は、10時頃からやや小さくなりましたが、依然、消長
を繰り返しています。
 噴火に伴う大きな噴石の飛散は確認されていません。
 地殻変動観測では、新燃岳方向が隆起する傾斜変動が継続しています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石や火砕流に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。
  爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。