火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第13号
平成29年10月11日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、本日(11日)05時34分頃に噴火が発生しました。その
後も噴火が継続し噴煙量も増加しています。15時現在、灰白色の噴煙が火
口縁上300mまで上がり東へ流れています。また、火山性微動も継続して
おり、振幅は本日03時以降消長を繰り返しながら、時々大きくなっていま
す。地殻変動観測では、新燃岳方向が隆起する傾斜変動が継続しています。
 
 本日、鹿児島県及び九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測
では、火口内の東側付近から、灰白色の噴煙が火口縁上700mまで上がり
東へ流れていました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は確認されませんで
した。

 鹿児島地方気象台及び宮崎地方気象台が実施した降灰調査の結果、宮崎市
、都城市、小林市、高原町で降灰を確認しました。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石や火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。
  爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。