火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第9号
平成29年10月9日16時25分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、本日(9日)15時12分頃から傾斜変動を伴った火山性微
動が発生し、15時53分頃まで継続しました。火山性地震は、本日15時
までに88回観測しました。
 
 監視カメラによる観測では、噴火は発生していません。
 
 GNSS連続観測によると、2017年7月頃から霧島山を挟む基線で伸
びの傾向がみられており、霧島山の深い場所で膨張している可能性がありま
す。
 
 10月4日からの火山性地震、火山性微動の回数は以下のとおりです。な
お、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
              火山性地震  火山性微動
10月 4日          39回     0回
    5日          87回     0回
    6日         163回     0回
    7日          38回     0回
    8日          46回     0回
    9日15時まで     88回     1回  

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。
  引き続き地元自治体等が行う立入規制等に従って下さい。

 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(火)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。