火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第5号 平成29年10月6日00時30分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 新燃岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、9月23日頃から火山性地震が増加しており、昨日(5日) は87回発生しています。また、火山性地震の振幅も次第に大きくなってい ます。火山性微動は観測されていません。 これらの地震の増加に伴う地殻変動は認められませんが、GNSS連続観 測では、霧島山を挟む基線で2017年7月頃から霧島山の深い場所で膨張 する傾向が認められます。 新燃岳では今後、小規模な噴火が発生するおそれがあることから、5日2 3時35分に噴火警戒レベルを1から2に変更する噴火警報を発表しました 。新燃岳火口から概ね1kmの範囲では大きな噴石に警戒してください。 10月1日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとお りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり ます。 火山性地震 火山性微動 10月 1日 20回 0回 2日 24回 0回 3日 30回 0回 4日 39回 0回 5日24時まで 87回 0回 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流 されて降るおそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。