火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第12号
平成29年5月1日19時00分 福岡管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 本日(5月1日)実施した現地調査の結果をお知らせします。
 本日の火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1600トンで、
引き続きやや多い状態でした。中岳第一火口内は特段の変化はありませんで
した。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 本日(5月1日)、気象庁機動調査班(JMAーMOT)が現地調査を実
施しました。
 
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり1600トン(前回4月
30日 1600トン)と引き続きやや多い状態でした。
 中岳第一火口内は、前回(4月24日)の現地調査と変わりなく、緑色の
湯だまりを確認し、湯だまり量にも変化はありませんでした。また、土砂噴
出は観測されていません。

 火山性微動の振幅は小さな状態で経過していますが、5月1日15時まで
の火山性地震は136回、孤立型微動は82回と多い状態で経過しています
。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが、火口内では土砂
や火山灰が噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意
してください。
 今後の火山活動の情報に注意してください。

<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>