火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第24号 平成29年3月25日18時40分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 桜島の南岳山頂火口で本日(25日)18時03分に噴火が発生しました 。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 桜島の南岳山頂火口で、本日(25日)18時03分に噴火が発生しまし た。噴煙の高さは火口縁上500mまで上がり雲に入りました。噴石は雲の ため不明です。火砕流が南側へ約1100m流下しました。 桜島で噴火を観測したのは、2016年7月26日の昭和火口の噴火以来 です。火砕流を観測したのは、2016年6月3日に南東側へ400m流下 して以来です。 火山性地震はやや多い状態で経過しています。火山性微動は観測されてい ません。 GNSS連続観測によると、姶良カルデラの膨張を示す基線の伸びの傾向 は、2016年11月頃から一部の基線で鈍化が認められるものの、継続し ています。 桜島の噴火活動は2016年8月以降低下していますが、姶良カルデラへ のマグマの供給が継続していることから、火山活動が再び活発化する可能性 があります。 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>