火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第1号
平成29年3月15日16時20分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
新燃岳では、3月13日から火山性地震が増加しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、13日と14日に火山性地震が1日あたり30回を超え、本
日(15日)も16時までに17回観測されています。このような火山性地
震の増加は2016年2月にもみられ、1日あたり30回以上観測されたの
は同年2月24日(52回)以来です。
 火山性微動は観測されていません。

 傾斜計では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められません。
 
 遠望観測では、噴気の状況などに特段の変化は認められません。
 
 3月11日からの火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。なお
、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

               火山性地震
   3月11日          0回
     12日          1回
     13日         32回
     14日         35回
     15日16時まで    17回

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳では、火口内及び西側斜面で弱い噴気や熱異常域が引き続き確認さ
れていることから、今後の火山活動の推移に注意してください。また、火口
周辺では、突発的に火山灰等が噴出する可能性がありますので、留意してく
ださい。

  次の火山の状況に関する解説情報は、17日(金)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>